アンドリュー・ワイエス展

渋谷のBunkamuraでやっているのを見に行きました。
何しろ地味な絵ばっか描いている人なので、そんなに混んでいないと思って行ったのですが、入場してみたら凄い人でびっくり。
なんで日本でこんなにワイエスが人気があるのかと思ったのですが、一通り見てから、なんか水墨画とか侘び寂びみたいなものが日本人の心を掴むのかなーと思いました。
住人がいなくなったオルソン家や、水辺のでっけえ岩の前に点々と転がる貝殻や蟹の死体*1なんて侘び寂びそのものですよ。
私も一応、子供の頃から絵を習っていたのですが、支給される絵の具が赤、黄色、青、白だけ!というところで習ったので(小学生の頃なので、どんな絵を描いていたのか自分でも忘れました。)闇から浮かび上がるようなワイエスの絵は、同じ水彩とは思えない(比べるもんじゃないのは自覚しています・・・)のでした。
画材「紙・鉛筆」の習作が「本当に鉛筆だけなの?」とガクブルするくらい(だから自分の絵と比べるな)。
インタビューのフィルムとかも流していたのですが「インスピレーションが浮かんだらすぐ行動するんだ。91歳だからとかいうのは理由にならない」と言っていたのが印象的でした。すげー。色々すげー。そんなワイエスでした。

*1:『火打ち石』